CHANELの刺繍メゾン 『Lesage』 (ルサージュ)

こんにちは。

誂えアクセサリー小物ブランド

『churie ~チュリエ~』デザイナーのkoyukiです。

先日、『CHANEL GINZA』 にて、

シャネルのクリエーションを支えるアトリエの

職人たちを紹介するイベントが行われました。

2002年にシャネル社は、

フランスの伝統的技術を守る為に、

クチュールメゾン

コスチュームジュエリーの 『デリュ』 (Desrues)

羽根・カメリアの 『ルマリエ』 (Maison Lemarie)

刺繍の 『ルサージュ』 (Francois Lesage)

靴の 『マサロ』 (Raymond Massaro)

帽子の 『ミッシェル』 (Maison Michel)

の5社を傘下に収め、

その後2005年と2006年に更に1社ずつ

金銀細工の 『ゴッサンス』 (Robert Goossens)

フローラルアクセサリーの 『ギエ』 (Marcelle Guillet)

を加え、現在では7社を傘下に収めました。

今回のイベントでは、こちらの7社の中から

カメリアの『ルマリエ』・刺繍の『ルサージュ』・帽子の『ミッシェル』

の3社が来日し、

ブティックの各フロアに設けられた実演スペースに各アトリエの職人さんが、

作品の説明をしながら、作業工程を紹介してくださるというもの。

私が一番、興味をもったのは刺繍です。

この『ルサージュ』というメゾン。

シャネルのほかに、ディオールやサンローランなどの

オートクチュールドレスを飾る刺繍を施し、

刺繍の芸術と技術を守り続けている世界的に有名な伝統あるメゾンです。

実演は、パーティーバックの一部を制作するというもので、

鮮やかなグリーンのオーガンジーを画板ほどのサイズの枠にはめ込み、

パウダーを使って描いた図案を基に、

エメラルドグリーンのスパンコールを刺繍していくというものでした。

この刺繍は、オートクチュールで活用される『リュネディル刺繍』というもので、

図案を裏から見ながら、かぎ針で刺していくという特殊な技法で施されます。

ひし形のようなたった10cm四方くらいの大きさのもので、

制作時間は3時間かかるそうです。^^;

細かな作業で、気が遠くなってしまいますが、

実演されていた30代の女性の職人さんは、とても楽しそうに作業をされていて、

「デザイナーの求めるものを、イメージ通りに作り上げることに幸せを感じています。」

と素敵な笑顔でおっしゃっている姿が印象的でした。

その方は、アトリエで20年近く刺繍をされているそうです。

彼女のように、シャネルを愛し、

制作することに喜びを感じている方がオートクチュール作品を支えていることも

シャネルが時代のトップを走り続けている理由のひとつでもあるのでしょうね。

時間を惜しまずに制作をするオートクチュール作品は、本当に素敵です。

年に2回、パリで開催される、

オートクチュールファッションショーは、

とても見ごたえがあるショーです。

今はネット(ELLE Magazine など) でファッションショーの画像を

スライドショーとして観ることもできますので、

是非、ご興味がある方は、ご覧になってくださいね。

『ELLE』

  http://www.elle.com/fashionshows/

4 Comments

  1. わふぅ花
    わふぅ花 2008/02/20 at 01:21 .

    私もやっぱり刺繍が、かなり気になりました。
    何か美しさが違いますよね。
    できることなら新たな技術の習得にフランスにまで留学したいくらいです。
    でもシャネルってそんな仕組みになっていたんですね。
    全然知りませんでした。
    koyukiさんのブログはホントに色々と勉強になります。
    いつもありがとうございます。

  2. miumiu
    miumiu 2008/02/20 at 13:06 .

    思わず全部のリンクをクリックして見入ってしまいました。特にシャネルのサイトで紹介されている各クチュールメゾンの作品にはうっとりでした。本当に目の保養ですね♪またオートクチュール系のテーマもどんどん紹介して下さい!楽しみにしてます。

  3. koyuki
    koyuki 2008/02/20 at 16:53 .

    ◇わふぅ花さん◇
    刺繍は素敵ですよね~^^本当、私もフランスにプチ留学をしたい気分です。日本にもルサージュ出身の方がお教室を開かれているみたいですよ。
    わふぅ花さんの作品にも刺繍を取り入れると素敵そう!!またいろいろとお話したいです。^^

  4. koyuki
    koyuki 2008/02/20 at 17:02 .

    ◇miumiuさん◇
    リンクを全てご覧くださったのですね^^ありがとうございます。コスチュームジュエリーの 『デリュ』 だけ、ご紹介できるサイトが見当たらず、、リンクを貼れませんでした。残念・・・。
    オートクチュールの作品は、本当にうっとりしてしまうものばかりです。手仕事の部分が多いので、職人さんの“思い”が作品の中に入り、それが私たちに伝わってくるのでしょうね。
    私もお客さまへ“思い”を伝えられるような作品を作り続けたいです。

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