山本理子さんの作品を求め、広島へ

こんにちは。

クチュールジュエリーブランド

『churie ~チュリエ~』 デザイナーのkoyukiです。

先週末も猛暑が続いていましたね。

みなさまはいかがお過ごしでしたか?

私は、

アトリエに篭って、

先月までの「ご試着会」でいただいたご注文品の制作をしておりました。^^

納品を終える8月下旬頃には、

秋冬コレクションのデザインに取り掛からないといけないので、

今年は、夏休みはなしだなーと思っていたのですが、

急遽、1泊2日ですが広島へ行くことを決めました。

以前、churieブログでもご紹介しました

切り絵や紙をつかったオブジェ作りをされている

アーティスト 山本理子さん

映像ディレクター 早川貴泰さんの展示会が

広島で開催されていることを知ったからです。^^

山本理子さんは、

スパイラルガーデン横浜赤レンガ倉庫などで

『神話』を基にした作品を毎年発表されています。

私自身は、神話には詳しくなかったのですが、

理子さんから

神話には、

現代の私達が忘れているものを思い出させてくれる深いものがある

と教えていただき、興味を持ち始めました。

今回の展示のタイトルは、月と海と太陽の神話」

『天の岩戸』のお話を主軸に作品づくりをされているそう。

ここで少し、

理子さんからいただいたご案内状の文章を抜粋しますね。

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   『天の岩戸』のお話をご存じでしょうか?

スサノヲの悪行に対して傷ついたアマテラスは
天の岩戸の中に引きこもってしまいます。

太陽の神が隠れたことにより世界は闇につつまれ、
八百万の神々はすっかり困ってしまいます。

     その時、神々が岩戸を開くためにしたことは何か。

踊り、笑い、その様子を気にしたアマテラスが
自ら表に出てくるようにしたのです。Riko_6

   このお話がとても好きです。
力ずくでもなく、呪文でもなく、
アマテラスが自ら出てこられるようにするため、
笑いの力を借りるのです。

   ただ、笑いが必要だったのは
八百万の神々ではなかったのかとも思います。

「困った、どうしよう!」と焦り、
余裕を失うと身体が緊張してしまいます。
身体が硬くなると受け止める力がなくなって
かえってはねのけてしまうこともあります。

傷ついたアマテラスをしっかり受け止め、
ちゃんと繋がるためにも踊り、
大きな声で笑い身体も心も開き、力を抜いて
アマテラスを柔軟に受け止める必要が
神々にあったのではないかと思えてくるのです。

   傷ついた人をしっかり受け止め、新たな扉を開く。 

   戦争で、災害で、そして日常の中でも傷つき、
つらい思いをしている方が多くいらっしゃいます。

   しかし人は前に進む力を持っています。
そして受け止める力も持っています。

   その力を信じ、今回神話の中でも「天の岩戸」を主軸としました。
大きな声で笑い、踊り、目の前の岩戸を開き、
豊かな力が生まれることを願って。

                                  山本 理子

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このご案内状の文章からも、

今回の理子さんの展示会に対する思いが伝わってきます。

また、開催地に広島を選ばれた理由も分かるような気がします。

展示会は、Nichigin

広島市指定重要文化財でもある

旧日本銀行 広島支店の金庫室を

利用して開催されるそうです。

◆◆ 「月と海と太陽の神話」 ◆◆

場所 〒730-0036 広島市 中区袋町5-16

旧日本銀行 広島支店 地下1階

会期 2011年8月15日(月) ~ 27日(土)

時間 11:00~19:00

ご興味のある方は、

足を運ばれてみてくださいね。

 

私は、展示を見た後、

宮島も訪ねたいと思っています。^^