縁起を担いで・・・50年前の印傳(いんでん)の名刺入れ

こんにちは。

クチュールアクセサリーブランド

『churie ~チュリエ~』 デザイナーのkoyukiです。

みなさまは、何か大切に使われている小物などございますか?

私は一昨年まで、

HENRY BEGUELINのお財布を12年間使っていました。

使い込むほど革につやが出て、

“味”のある良い風合いになりとても気に入っていたのですが、

革以外のファスナーなどの劣化が進んでしまった為、

今は、「旅行用財布」という役に就いてもらっています。^^;

1つのものを長く使うことが好きなのですが、

それが遺伝かも?

ということが分かりました。(笑)

Holder

先日、実家へ戻った際に見つけた

こちらの名刺入れです。

印傳(いんでん)のとんぼ柄のものなのですが、

父がまだ若かった頃に、

甲州のお世話になっていた

取引先の方から頂き、

それ以来、ずっと同じものを使っているとのこと。

もうかれこれ50年です。

外側は、柄に擦り切れはあるものの

内側はきれいで、とんぼの柄の状態もきれいで、

使い込まれた革の程よく柔らかい質感が

手にすっと馴染む、月日を感じさせないものでした。

印傳(いんでん)は、

鹿革に漆で柄付けしたものなのですが、

鹿革って、こんなに丈夫なのかーと

感心してしまいました。

印傳の技法は、

家伝の秘法として脈々と伝えられていて、

強く、柔らかい鹿革と

時と共に色が冴える本漆の調和や

使い込むほどに現れる独特の風合いが特徴なのだそうで、

まさにその通り!といった感じです。

その使いやすさにほれ込んだ父が

今年になって

全く同じ色、柄の名刺入れを購入しました。

今まであまり父の仕事には興味を持っていなかったのですが(笑)

80歳近くなっても仕事をしている父の姿をみて

職種は違うけれど

私も父のように働きながら歳を重ねていきたいと思い、

“縁起担ぎ”でお下がりをもらうことにしました。

今年からは

新しい(?)名刺入れと共に、

ご縁を大切にしながら、活動をしていきたいと思います。

2 Comments

  1. yuki
    yuki 2010/01/25 at 05:30 .

    ステキなお話ですね。
    80歳をすぎてもお仕事をされているお父様もステキ。
    印傳については、ちょうど先日こちらにいらっしゃる日本人の方と話に出ました。
    私は全然気付かなかったのですが、実は日本のオフィスの近くに直営店が・・・
    今度帰省したときには覗いてみたいと思います。

  2. koyuki
    koyuki 2010/01/25 at 10:41 .

    ◇yukiさん◇
    コメントどうもありがとうございます。
    印傳の名刺入れ、歳を重ねた父が持っていると上品さが際立つのですが、私が持つと、可愛らしくなってしまいます。(笑)
    日本の伝統ある和小物が似合う様になりたいです。
    サンフランシスコの生活はいかがですか?年内に伺えたらいいなーと思っています^^

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