こんにちは。
クチュールジュエリーブランド
『churie ~チュリエ~』デザイナーのkoyukiです。
先日、仕入れの帰りに、
日本橋三越で開催中の『日本伝統工芸展』へ行ってきました。
最近、私が習い事ではじめた「竹細工」の先生の作品が
入賞されたということで、伺ってきました。
こちらの『日本伝統工芸展』、
今回で58回目の開催とのこと。
今まで何度か、会場に足を運んだことがありましたが、
僅かでも、作品の作り方が分かる状態で見ると、
これはどのようにして作られているのだろうと、
左右からみたり、上からのぞきこんだりしながら、
想像を膨らませることができ、
とても楽しく拝見することができました。
ふと、隣に目を移すと
いかにも工芸をされているといった風貌のおじさまが、
展示ケースのガラスに顔がくっついてしまう距離で
作品を観察されていました。
「その気持ち分かるなー!」と、心の中で思いながら
その場を立ち去りました。^^
展示会を主催している日本工芸会のホームページで、
受賞者の方のインタビュー映像を見られます。
http://www.nihon-kogeikai.com/
作り手の方の作品に対する想いや制作の経緯など知った上で、
作品をみると、より楽しく作品を観察できますよね。
インタビューの中で、
「伝統工芸というのは、先人をただ追い続けたり、
技術を競い合うだけでは、良いものが生まれない。
先人の知恵や技術を熟知した上で、その先にある形の美しさを追求することが、
良い工芸を生み出すことだと思う」
と仰っていた方がおられました。
形の美しさを追求する
これは、
オートクチュールのファッションにも通じるところがあるなと思いました。
洋服やジュエリーを
今まで受け継がれてきた技法やデザインで、ただ作り続けるのではなく、
身につける方に似合うように考えながら、
その方の美しさをより引き出す形に作りあげたものだからこそ、
良いものが完成し、人々を魅了するのだろうなと。
「竹細工」の習い事をきっかけに、
伝統工芸に触れ、
新しい刺激をもらうことができました。
この『日本伝統工芸展』は、
陶芸・染色・漆芸・金工・木竹工・人形・諸工芸など
さまざまな工芸を一度に見ることが出来ます。
本日(10/3)が最終日ですが、
ご興味がある方は、行かれてみてくださいね。
◆ 日本伝統工芸展 ◆
会場 日本橋三越本店 本館7階ギャラリー
会期 2011年10月3日 午後6時まで