こんにちは。
クチュールアクセサリーブランド
『churie ~チュリエ~』 デザイナーのkoyukiです。
お盆休みが始まりましたが、
みなさまはいかがお過ごしですか?
Facebookで繋がっているお客様や友人の
旅行先や故郷の写真から
夏を満喫されている様子が伝わってきます。^^
さて本日は、
churieのホームページやこちらのブログでも
先日、
アトリエにお越しくださったお客様から
「このトルソーの後ろ姿、koyukiさんみたいですね。」
とご指摘いただいたのですが、
実は、
私の体に忠実に作られたものなのです!
但し、29歳当時の体型ですが。(笑)
New Yorkで通っていたオートクチュール技術習得の専門学校の
授業の一環で制作したものです。
オートクチュールの学校では、
課題のドレスは全て自分サイズで制作します。
その為、
仮縫いの際のフィッティングや補正などを行いやすいよう、
各自、自分のトルソーが必要になります。
トルソーづくりの授業では、
生徒が二人組なり、
ネックラインからヒップラインまでのサイズを数十か所、計測し、
その値から4~5cmマイナスした数値を、
トルソー工場へ提出します。
なぜ、実寸よりも細いサイズで発注をするかというと、
細身に出来上がってきたトルソーの上に
薄く伸ばした”綿(わた)”を何層にも重ねて厚みを出し、
より忠実な体を作って行くためです。
人間の体は、
胸の大きさや肩の角度などが左右異なります。
既製服では、
左右対称のものが当たり前ですが、
オートクチュールドレスは、
体形に合わせた立体裁断を行う為、
忠実に再現されたトルソーが必要なのです。
ですので、
学校にあるトルソーは、
サイズも様々。
もし通学中に太ってしまったら、
綿の量を増やして、トルソーの大きさも変更しなくてはなりません。(笑)
こうして出来上がったトルソーを基に、
約2年間、何十着ものさまざまなタイプのドレスを制作しました。
現在は、
アクセサリーを着用してのイメージ写真で活用していますが、
気付けば、アクセサリーも1000アイテムを超えているので、
このトルソーは、churieにとって欠かせない“相棒”です。
私のオートクチュールの原点ともいえるこのトルソーと一緒に、
初心を忘れずに、
これからも作品を作り続けていきたいと思います。