『churie ~チュリエ~』 デザイナーのkoyukiです。
今日は、5年前のお話をさせて頂きます。
5年前の2001年9月11日。 New Yorkで同時多発テロがありました。毎年この時期になると、当時のことを思い出します。私もNYに住んでいたときのことなので。。。
みなさんは、報道などで現場の情報などはきっとご存知ですよね。ですので、私からは少し違う角度からその時の状況をお話させて頂きますね。
New Yorkのマンハッタンという街。
ここは、世界各国からの移民が集まっている本当に特殊な街。 いや、小さな国と言ってもいいかもしれません。そんな街で同時多発テロが起きてしまいました。今後どうなってしまうのだろう・・・民族の争いや暴動なども起こるかもしれない。。。。もし、そうなったら私はどうすればいいのだろう。 と不安に思っていました。
しかし、現実は全く違うものでした。
街の病院の前には、献血を待つ長い列。
教会では、ボランティアで、身元確認のお手伝いをする人の山。
無料で送迎をしてくれるタクシー。
そんな街の人たちを見たとき、 民族の争いや暴動を想像していた自分を恥ずかしく思いました。 民族なんて関係なく、人として、“今、自分ができることを提供する”その思いだけで行動している姿。 凄いと思いました。
私も自分の出来る事を提供したい! と情報を集めていたとき、
テロ被害者に贈るチャリティーコンサートをあるソプラノ歌手の方が開催するという話を知りました。
「チャリティーコンサートの衣装作りだったら、私にもできる!」と思い、コンタクトをとったのです。
ソプラノ歌手の方もピアニストの方もメイク担当の方も、みんな想いは同じでした。
『平和への願い』を伝えたい!
ドレスは、清楚な中にも凛とした強さをもつイメージでデザインさせていただきました。
制作を進めるうちに、
チャリティーコンサートに来てくださった方にも、何かをプレゼントしたい!と思いが湧きだし、
『平和への願い』を込めた、ドレスと同じ布地のコサージュをプレゼントすれば、このコサージュを見るたびにこのコンサートのことも思い出して頂けるのではないかな。 と思い、コンサート当日までに、300個のコサージュを制作しました。
コンサート会場は、マンハッタンにあるカーネギーホールの小ホール、Weill Recital Hallで開催。
来場者の方全員に小さなコサージュですが、沢山想いを込めたコサージュをプレゼントさせて頂きました。
こちらの想いがお客様に届いたようで、
コンサートの後、たくさん、たくさん嬉しいお言葉を頂きました。
本当に嬉しかったです。
テロを通して感じた、さまざまな感情。
その貴重な経験は、私にとって、とても大切なものとなりました。
この写真は、そのコサージュです。
9.11
丁度5年前のその夜、9時半頃だったと思う 同じマンションの11Fに住む友人の部屋
トラックバックさせて頂きました。9.11は原爆に匹敵すると思います。みんな戦争はしたくないのに何故こうも頻発しているのでしょうか。コサージュの一針はとても強い大きな力だと思います。
レイコさん、コメントどうもありがとうございました。
戦争をして得られるものって、人の命よりも大切なものなのでしょうか。。罪のない方が巻き添えになってしまうのは、本当に辛い話です。
偶然、NYのカテゴリーを見つけたので
記事を拝見させていただいています。
わたしも、ひとりの人間として
地球で起きていることや
平和について、知りたいと思っていて
小さなことでいいので
何かできることはないだろうかと
思っています。
koyukiさんのとっても素敵な記事と
想いを拝見して、
気持ちを新たにしました。
ありがとうございます。
sarukoさん、コメントありがとうございました。
NYのテロからは、本当にたくさんのことを学びました。そうですね、自分には何ができるか?と考え、何か行動をおこすことが大切ですよね。