こんにちは。
クチュールアクセサリーブランド
『churie ~チュリエ~』 デザイナーのkoyukiです。
お客さまから
「koyukiさんは、どうやってデザインを考えているのですか?」
という質問をいただきました。
デザインアイディアは、
日ごろの生活の中で、お料理を作っている時にふっと浮かんだり、
気分転換に出かけた散歩の途中で出会った植物からヒントをもらったり、
お気に入りの洋書をパラパラと捲っていてひらめいたり、
夜、ベッドの中で思いついたり・・・
と、私の場合は、机を前にじっと考えるというスタイルではなく、^^;
リラックスしているときにアイディアが浮かぶことが多いかもしれません。
アイディアのもとのひとつ、洋書。
何冊かお気に入りのものがあるのですが、
その中から
何十、いや何百回?!とページを捲った洋書をご紹介します。
「HAUTE COUTURE」
by Richard; Koda, Harold Martin
1995年12月~1996年3月までMetropolitan Museum行われた
19世紀のオートクチュールドレス展に合わせ出版された本です。
掲載されているオートクチュールドレスは、
クライアントの注文に応えるだけでなく
デザイナーの芸術的表現を加え、それを職人達が巧みな技術で仕上げた
素晴らしいドレスの数々が掲載されています。
例えば、こちらのページ→
左のコーラルピンクのドレスは、
チュールに珊瑚の極小ビーズを刺繍し、
まるでレースのドレスのように仕上げられたもの。
こちらのページのドレスは、
スカートの大きなうろこのような部分の縁に、
微妙な色合いのスパングルとビーズが刺繍され
上品なグラデーションを表現しています。
どちらのドレスも刺繍にかかる時間を考えるだけで
気が遠くなってしまいますが
職人達によって丁寧に仕上げられたドレスは、
オートクチュールならではの美しさや貫禄が漂っていて
ため息がでてしまいます。
写真を見ただけで、こんなにも感動してしまうのですから
実物を拝見したらどのようになってしまうのでしょう!
この洋書は、写真がとても綺麗で、
ディテールの細かいところまで写し出されているため
どのようなテクニックで作り上げられたかなど、
想像をすることができます。
その想像する時間が、楽しいのです。^^
何度、見返しても新しい発見があり、
その発見の中に、新しいアイディアを見つけることができたりします。
手の込んだオートクチュールのドレスは、
職人たちの手のぬくもりを感じることができるので、
時代が変わってもこうして感動を与えてくれるのだと思います。
でも、時代が変わり、
ドレスを誂える機会が減ってしまった現在、
かたちは違うけれど、
ご自分の為に誂えるという体験を味わっていただきたく、
churieは、クチュールアクセサリーを始めました。
おひとりでも多くの方に、
オートクチュール感覚を味わい、お楽しみいただけたらと思います。
私のお気に入りの洋書、
「HAUTE COUTURE」
by Richard; Koda, Harold Martin
是非、機会がありましたらお手にとられて、ご覧になってください。
目の保養になりますよ。^^
この洋書以外にも、お気に入りの本がいくつかあります。
また次の機会に、ご紹介いたしますね。