こんにちは。
クチュールアクサリーブランド
「Churie~チュリエ」デザイナーのkoyukiです。
先日、
過去の作品写真の整理をしていたら、
New Yorkのオートクチュール技術専門学校の
卒業制作の写真が1枚、紛れ込んでいました。
12年も前のことですが、
毎日ミシンを踏んでいた記憶がよみがえってきました。
卒業制作の課題は、
自身でデザイン&制作するイブニングドレスです。
正装なので、
スカート丈は、フロアーレングスというのが条件でした。
私は、
鮮やかなブルーのシルクシャンタン布地を用いて、
アンダーバストのところで切り替えのあるタイトなドレスを制作しました。
トップは、
ノースリーブで胸元まで深く開けたVネック。
そのネックラインにスタンド・オフ・カラーを合わせ、
ネックの後ろ部分は、別布で立て襟を付けたデザインに。
下部のスカート部分は、
螺旋状にラインストーンを刺繍し、
その上からオーガンジーをかぶせ、
さりげなくラインストーンが見えるようにしました。
布がつらないよう刺繍するのが大変で、
数センチ進んでは、布地をハンガーにかけ確認。
という作業が大変だったことを思い出します。
こちらが、その写真です。
入学時には、20名の学生がいましたが、
授業の厳しさから最後まで脱落しなかったのは5名。
そのクラスメートとの写真です。
写真では、
ドレスのデザインがあまりわからないですねー。^^;
イブニングドレスなんて、いつ着るのかしら?
と思いながら制作しましたが、
New York滞在中に、
ウェディングドレス制作の仕事をしていたので、
お客様の結婚式に参列させていただくなど、
何度か着るチャンスがありました。
海外ウェディングは素敵なものばかりで、
壮大な牧場を借り切り、
大きな厩舎をパーティ会場にしたものや、
湖畔で夕日を背景にした人前式、
マリーナで生演奏のBGMでのパーティなど、
まるで映画のワンシーンに出てくるようなものばかりでした。
そのような素敵なウェディングパーティに
誂えたドレスで参列できたことは良い経験になりました。
卒業制作のイブニングドレス、
今後日本ではなかなか着る機会がなさそうですが、
留学時代の思い出は、大切に保管したいです。